高い声は絶対必要なのか?

では、音域がある程度必要なのは分かった上で、
既成の曲と同じ高さで歌う必要はあるのでしょうか。

カラオケの機械で画面上やリモコンのボタンに、
♯(シャープ)や♭(フラット)の記号を見たことはありませんか。
あれは、曲の高さを変えるものです。
曲を高くしたければ♯を、低くしたければ♭を数回押して、
調整ができます。
とても便利な機能なんですが、
どうも、この機能を使うことに抵抗がある人が多いように思います。

「原曲と同じ高さでないと嫌だ」と思うようですね。
どうしても原曲と同じ高さで歌わなければならないのでしょうか。

これは違います。
ボイストレーニング(ボイトレ)を
やったことの無い人であれば、高い声は確実に今より育ちます。
ある程度ボイストレーニング(ボイトレ)を積んだ人でも、
コツをつかめばもっと高い声が出る場合があります。

ただ、ボイストレーニング(ボイトレ)を積んでいく上で、
間違った考えは持たないで下さい。
声は人それぞれ違う楽器です。たまたま原曲を歌っている歌手が、
その音域の楽器だっただけなんです。

自分に合った音域で歌う方が、
無理のないキレイな声が出て、
時には原曲には無い良さが出てきます。

クラシックの声楽などは、高さが決まっていますが、
他ジャンルはそれが決まっていないことが良さでもあります。
違う高さで歌うことで、また違った魅力が出せるんです。

なので、必ずしも「ここまで出るようにならなければいけない」
という決まりはありません。
ただ、個人差はあっても、ボイストレーニング(ボイトレ)で
音域の幅を広げることは可能です。
それを踏まえた上で、高い声を鍛えて欲しいと思います。

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