残酷な天使のテーゼ(高橋洋子)
1995年高橋洋子さんのシングルとして発売されました。
テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の
オープニングテーマとして使われていたのでご存知の方も多いはず。
カラオケで歌えば盛り上がるのでお勧めの曲です。
この曲ではキーポイントは呼吸になります。
どのブレスでも呼吸をしっかり深く吸うように意識してください。
ボイストレーニング(ボイトレ)では基本中の基本で
日々練習されているかと思いますが、
速い曲になるとどうしても浅く吸いがちです。
一番歌いだしのフレーズはブレスが少なくロングトーンで歌っています。
音程も高めなのでブレスが浅くなってしまうと最後には息切れしてしまう箇所です。
一つ一つのブレスを大事にししっかり息を吸い、
一気に吐き出さず加減しながら出すように練習しましょう。
日々の練習ではブレスコントロールの時間を設けてください。
例えば15秒吐く(吐ききる)30秒吐く、といったようなイメージです。
もし歌いだしの呼吸がどうしても続かないのであれば、
「少年よ」のあとに一度カンニングブレスを入れても良いでしょう。
ただ呼吸の練習になりますので、出来る限りがんばってみてくださいね。
また曲中にはたくさんのブレスがありますが、
テンポの速い曲のため吸う時間が少なめです。
ここでブレスが遅れるとテンポが崩れてしまいます。
この曲はそのような箇所が複数ありますので、積み重なるととても目立ちます。
深く吸うこともそうですが、一瞬で「スッ」と吸えるように
日々のボイストレーニング(ボイトレ)では心がけてください。
ノリがよく明るい曲なのでリズムに乗って明るく歌うだけでも十分いいのですが、
もっと良くなるコツがあります。それは抑揚です。
よく言われていることなので承知の上と思われている方もいるかと思いますが、
この曲では少しコツがあります。
強く歌ったり優しく歌ったりする箇所は原曲を聞けば確認できるかと思うのですが、
ただ抑揚をつけるのではなくジェットコースターの回転をイメージしてください。
最初は勢いをつけて回り、そのあとは重力に任せて落ちる、
また遠心力で勢いがつきまた落ちる。
これを応用すると「蒼い~」でいったん落ちて「風が」で勢いをつけて「いま」で落ちる。
といったイメージになります。
ここではこの「勢い」(※力を入れて押すことではありません)を効果的に使うことで
疾走感が出てとてもよいですよ。
特に「まだ知らない」の箇所を勢いをつけてあとは落ちるようにすれば雰囲気がでますよ!
ぜひ試してみてください。