摩擦音は発音しにくい!?

「シ」「ジ」「チ」は発音の段階で、「イ」に近い為に、
苦手とする人が多いというのは言いました。
他には、どんな共通点があるでしょうか。


発音の種類はどうでしょう。
「シ」に使われる音は「sh」、「ジ」に使われる音は「j」です。
この二つは発音の種類で言うと「摩擦音」ですね。
そして「チ」に使われる音は「ch」です。
これは発音の種類で言うと、「破擦音」です。


破擦音は摩擦音と破裂音を足したような音のことを言います。
つまり、摩擦音の発音は苦手とする人が多いのです。


「ch」も、「チャ・チュ・チョ」の時は破裂音の要素が入りやすいですが、
「チ」の時はなぜか、摩擦音のように息で発しようとする人が多いようです。
その為、苦手な人が「チ」を発音すると、
どことなく息漏れして聞こえてしまうのです。


この摩擦音が滑舌を苦手としてしまうのはなぜなのでしょうか。
私は、これは日本語の特徴に関係があるのではと思います。
日本語では、破裂音や弾音でさえ、あまり鋭く発音しない傾向にあります。
その方が、上品に滑らかに聞こえるのです。
その為、元々鋭く強く発音することを避ける人が多いです。
また、近年では、若者の舌っ足らずな話し方が当たり前のように使われたり、
言葉を略すことで、なるべく言葉の引っかかりをとる傾向にあります。
こうして、破裂音や弾音も柔らかい発音になる為に、
更にデリケートな摩擦音は発音しにくくなってしまったんではないでしょうか。


例えば、江戸っ子といえばシャキシャキとした
早口で言葉が強い感じがしませんか?
シャキシャキ話すには破裂音や弾音は自然と鋭く発音されます。
方言や話し方以外に、発音だけでも言葉の印象は大きく変わるようですね。
できれば、どの発音もしっかりと話せるようになると、
自然と滑舌も良くなりボイストレーニング(ボイトレ)の効果も
上がってきますよ。

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