ボイストレーニング(ボイトレ)の目的
ボイストレーニング（ボイトレ）と
歌唱指導の違いを把握することで、
「声」と「歌」の上達ができるという話を前項でしました。
では、その目的を具体的に掘り下げてみましょう。
まずは、ボイストレーニング（ボイトレ）の効果です。
「ボイストレーニングとは」の項目でも触れましたが、
ボイストレーニング（ボイトレ）は、
継続することで意味を成してきます。
「声はどうやって響いてるんだろう」とか
「声はどこを意識すると出やすいんだろう」
というようなことを考えて、出してみて、
更に感じてみて、そしてまた出す。
というように、声を分析したり体に覚えさせることで、
だんだん声の出し方をコントロールできるようにしていきます。
覚えてきても、やめてしまうと忘れてしまうので、
定期的に行う必要があるのです。
逆にいうと、覚えてくると出来ることが増えるので、
更に新しい技術が会得できるということですね。
例えば、まず発声に必要な呼吸を覚える。
吸い方から出し方までを意識しながら何度も繰り返す。
繰り返すことで、考えなくてもできるようになりますね。
そうしたら、その呼吸に声をのせる。
呼吸は体が覚えているので、
声に意識が集中しても呼吸が乱れなくなります。
そうして、安定した呼吸で声を出せるようになる。
そうしたら更に、その出し方をキープしたまま音程を変える。
出し方はやはり体が覚えているので、
音程にだけ集中しても、出し方がブレません。
というように、体に覚えさせていくことで、
出来ることがどんどん増えていくのです。
更には、その声を出す為の喉を守る為に、
ケアの仕方を知ったり、ストレッチをすることも
ボイストレーニング（ボイトレ）の一環です。
そうして、声を自由にコントロールし、
いつも万全の喉を保つことで、
いつも気持ちよく声を使うことができるようになるのが、
ボイストレーニング（ボイトレ）の目的となりますね。
