息のコントロールの為に呼吸を知ろう!

呼吸のコントロールが、発声でのポイントの一つだということは分かりました。
では、その呼吸について、もう少し掘り下げてみましょう。

ボイストレーニング(ボイトレ)でよく聞かれることばは「腹式呼吸」ですが・・・
まず、呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類があります。
本来「呼吸」とは、息を吸ったり吐いたりの繰り返し運動のことです。

この時、口や鼻から入った空気は気道を通して肺まで送られ、
肺の中にある排気(廃棄物)を気道を通して、
口や鼻から外に出します。人間の呼吸の仕組みはたったそれだけです。
では、なぜ「胸式」や「腹式」という言葉が生まれるのでしょうか?

それは、肺に働きかける運動の仕方の違いです。
呼吸時、肺そのものが伸縮をするのではなく、
肺の周りの筋肉が、肺を外側に引っ張って広げたり、
押し込んで縮めたりして、息の出し入れを行います。
その方法が大きく2つに分かれているのです。

主に、胸の筋肉が肺に働きかける運動を「胸式呼吸」、
主に、肺の下にある横隔膜を上下させて、肺に働きかける運動を
「腹式呼吸」と呼びます。

以前、私は生徒さんに、「腹式でタバコを吸うと胃ガンになるんですか?」
と聞かれたことがあります。
その生徒さんは、胸式は肺に空気が入り、腹式はお腹(胃)に
空気が入ると考えてたようです。

でも、先程も示した通り、呼吸は肺でしかしないので、
腹式で吸おうが、胸式で吸おうが、タバコの煙は肺にしか入りません。

ただ、もしかしたら、腹式の方が、
肺の奥深くまで吸い込むかもしれませんね。
私はタバコを吸わないので分かりませんが。
ちなみに、綺麗な声を目指すのなら、タバコはやはりあまりお勧めしません。
タバコの煙は、声の元を作る声帯も、呼吸する肺も通る為、
人により大小あるにしろ、少なからず影響はあります。

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