共鳴腔って何?①咽頭

声帯の振動音が声の元になることは分かりましたね
(「声帯は声の元を作る所」より)。
この振動音そのものだけだと、
聞こえるか聞こえないかというくらいの、微かな音です。
この振動音を声帯の周りの共鳴腔に共鳴させて
音量を増幅させて、声となります。

では、共鳴腔とは何でしょうか。

共鳴腔とは、声を増幅させる為の空間です。
音は空間の中で、反響して大きくなります。
アコースティックギターという楽器を例にしてみましょう。
もしこのギターが、ギターの形をしたペラペラの板に
弦がついているだけだったら、
「ペンペン」と小さな乾いた音がするだけだと思います。

でも、そこに大きな箱がくっついていて、
その空間の中で音が反響し合い、音量が増幅しますし、
更には鳴らし方によって、より豊かな膨らみのある音が出せるのです。

では、声帯の周りにはどのような空間があるのでしょうか。
まずは声帯の真上、最も近くにあるのは、咽頭(いんとう)です。

咽頭とは、気道の出入り口にある声帯のあたりから、
鼻腔の入口(上あごの根元の裏側あたり)付近までを言います。
声を出す上で、声帯から口や鼻への通り道になる部分なので、
まずここが狭くなっていると、どんな声も潰れて小さな声になってしまいます。

例えば、姿勢が悪いと、頭が上向きになり首が曲がってしまうので、
咽頭狭く圧迫されてしまいます。
よくボイストレーニング(ボイトレ)で
最初に姿勢を気にするのは、その為でもあります。

体験レッスン実施中!

  • マンツーマンレッスン
  • 仲間と一緒にレッスン
  • ボイストレーニング(ボイトレ)のGLIDE SLOPE
  • サイトマップ
  • 00
  • 01
  • 02
  • 03