裏声が苦手で高い声が出ない

よく「高い声が出ない」という人に理想の高い声のイメージを聞くと、
地声で太めのどっしりとした声を求めている人が多いように感じます。

確かに、力強い地声での高音は魅力的ですよね。
ただ、その為に、どうしても地声で無理して出そうとして、
喉声になり、なかなか高い声が出なかったり、
喉を痛めてしまう人が非常に多いのです。

特に、「高い声を出したい」とボイストレーニング（ボイトレ）の
レッスンに来る生徒さんは、男性の方が多く、
そして、体育会系の考え方の方が多いように思います。

どういうことかというと、
「気合や根性で出し続けていると、高い声が出るようになる」と
思っている方が多いということです。
これは、喉にはあまり宜しくないので、
できれば控えたいところです。

では、どのように練習したら良いのでしょうか。
地声で頑張ってしまう人は、「裏声」を嫌う人が多いように思いますね。
どうしても裏声だと、地声のような力強さが出ずに、
理想と反対な為、避けてしまうようですね。
でも実は、裏声を使うことに、
高い声を出す為のヒントが沢山あるのです。

やはり裏声の方が地声で出すよりも高い声が出しやすいので、
それだけでも、声帯のトレーニングになります。
また、裏声をキレイに出す為には「響き」の使い方が鍵になります。
その為、特に高い声を出す時の、体の響かせ方を、
体で覚えるので、地声の響きも良くなり、高音が出しやすくなります。

裏声の詳しい効果や仕組みは、
また別項目で書きましょう。
いずれにせよ、高い声を出したくて、
裏声を避けてきた人は、
これからのボイストレーニング（ボイトレ）練習に
是非取り入れてみてくださいね。